蝶々 −butterfly tattoo−
脇腹にシンプルな蝶のデザインに
ピンクの暈しを入れて可愛らしく仕上げました。
蝶のタトゥーの意味は
「美の象徴」「幸運」「変化」「成長」「不死(復活)」「恋人との絆」
などが挙げられます。
蝶々と言えば、その美しい見た目がチャームポイントですが、
その見た目から「美の象徴」の意味が付けられました。
さらに、蝶々はスピリチュアルでもラッキーなモチーフとして親しまれています。
見かけたり、自分に止まるといいことが起きる前触れなどとも言われています。
そのイメージと言い伝えから、「幸運」の意味がついたと言われています。
そして、蝶々の特徴と言ったら、
幼虫から蛹、そして蝶へと変わっていくところだと思うのですが、
その姿、成長過程から「変化」「成長」の意味がつきました。
加えて、この成長過程の一つである
蛹から蝶が抜け出る姿が死体から魂が抜け出る姿に似ていることから
「不死」「復活」の意味はついたと言われており、
実際にそれが理由でキリスト教では“復活“のモチーフ、
仏教では“輪廻転生“のモチーフとされています。
最後に、蝶々は「恋人との絆」の意味もありますが、
その由来は中国の四大民間説話の1つとして有名な
梁山泊と祝英台というお話から来ています。
古代中国では男性と女性は切り離され、勉学は男性がするものとされていました。
年頃になると裕福な家庭の女の子は両親が決めた相手と結婚することがほとんどでした。
そんなご時世に、祝英台は学業に専念し政略結婚はしたくないと両親に伝えるものの、
猛反対され、仲人さんが連れてきた男性を見かけた時に
その人と学業を犠牲にしてまで結婚したくないと
思い、若い男性に変装し、家をこっそり抜け出しました。
それから、長い辛い旅となりますが、
その旅路で目的地がたまたま同じ学者に出会い、一緒に向かうことになりました。
その学者は、まさか祝英台が女の子であるとは知らずに
新しい学生を道案内しているものだと思っていました。
その後、同じ机で学ぶだけでなく、同じ宿舎で過ごしました。
しかし、その学者は祝英台とは違い、
あまり裕福な家庭の出身ではありませんでした。
その学者が、梁山泊です。そこで、2人は兄弟のように仲を深めていきました。
そして、ようやく祝英台の居場所をつき止めた父が、
無理矢理、娘を連れ帰り、数人の旦那候補を見つけているから
そこから相手を決めろと言うのでした。
最後の最後まで、自分の本当の姿を明かすことはせず、
ただ、家に来て欲しいとだけ伝え、
それを言われた梁山泊は何かがあると気づきます。
その言われた通り、祝英台の家に行った時には、
祝いの準備の真っ只中でした。
「同じ学び舎にいた者だが、この家の息子、祝氏に会いに来た」
と告げると、ここは若い淑女の英台しかいないと言われそこで、
英台が女の子であったことを知り、戸惑いと嬉しさの気持ちでした。
ですが、英台の父が梁山泊との結婚に反対していることを伝えると、
梁山泊は辛くショックを受け一言も話す事ができず、
自分の家に戻り何日もしないうちに、結婚できないことがあまりにも辛く
病気になり、亡くなります。
その知らせを聞いた祝英台は、三日三晩泣き明かしました。
しばらくすると泣き止み、父に「私はその高官の息子と結婚してもいいけれど、
結婚式の日に、花嫁の輿は必ず、梁山泊の墓前を通ること。」と
約束をし、結婚式当日、梁山泊の墓の前を通過しました。
その時、祝英台は輿を降りて墓前で泣き崩れました。
その時、突然空が暗くなり、激しく風が起き、雨が降り始め
激しい雷雨が轟き、大地が揺れ始め、墓は裂け、祝英台がすぐに
墓の中に吸い込まれる様に飛び込むと、墓はすぐまた元に戻りました。
天気も元に戻り、墓の周りには草や花が咲き誇り、
そして、一対の鮮やかな大きい蝶が墓の中から舞い上がり、
墓の周りの花の中を舞い上がり、舞い降り飛び交った。
という切ない純愛物語でした。
この説話から、蝶々のモチーフには「恋人との絆」という意味がつけられました。
モチーフとしても可愛いですし、
意味やその由来も素敵なので、デザインに迷われている方は
是非参考にして見てください!