トライバル ハート
肩にトライバルのデザインを
細めに仕上げました:)
トライバルタトゥーは日本でも少し前から流行し、
現代では“ネオトライバル“というような
昔からあるトライバルのデザインを元に
ラインが細くなったものや、近代的でかなり細かいデザインであったり、
塗り潰しのデザインではないものもあったり、
多種多様になってきています。
そもそもトライバルタトゥーというのは、
直線や曲線を組み合わせ、線の流れや法則に沿った模様が
特徴になっている伝統的なデザインのことを言います。
“トライバル(Traibal)“という言葉の意味は
日本語に訳すと「部族の〜」という意味の形容詞です。
このことから、トライバルタトゥーは元は
ポリシネア地域などの部族間で伝承されてきた、
古来からその土地に根を張って棲みついている神、精霊を信仰、
又は自然信仰(精霊信仰)に基づいた身体装飾でした。
そして、トライバルタトゥーは黒を基調としたタトゥーなので
ほぼ全部同じに見えるのですが、
部族によって絶妙にデザインが異なります。
*ポリネシアン サモア(Samoan tatoo)
ポリシネア地域(ニュージーランド、ハワイ、イースター島)サモア諸島で
生まれたトライバルタトゥーは
一説によると約3000年前の歴史がある伝統的なタトゥーで、
ポリネシア地域のタトゥーがトライバルタトゥーの起源だと言われています。
さらに、英語の「tattoo」はサモア語の「tatau」が由来していると言われており、
「tatau」にはタトゥー以外にも「正しい」「必要である」という意味もあります。
猪の骨を削って針にしてそれを使っていました。
男性用のタトゥーデザインは「pe‘a(ペア)」と呼ばれ、
女性用のタトゥーを 「MALU(マウル)」と呼びます。
ラインの連続性のある模様が帯状に折り重なるようなパターンが独特であり、特徴的です。
*ポリネシアン マルケサス(Marquesan tattoo)
ポリネシア地域 マルケサス諸島が発祥のトライバルタトゥーで、
マケージャスタイルとも呼ぶそうです。
10代の少年達は通過儀礼で最初のタトゥーを入れますが、
その後に徐々に広範囲になっていき、老後には全身に入っている人も多いそうです。
黒の塗り潰しの範囲が広く、直線的なパターンが特徴的なトライバルタトゥーで、
さらに一人一人のデザインが異なるため、そこにアイデンティティとして
用いられていたそうです。
*ポリネシアン タヒチ(Tahitian tattoo)
ポリネシア地域 タヒチ島の民族が入れていたトライバルタトゥーで、
上記にもあるが、タヒチ語でも「tatau」が「tattoo」の語源でもあると
言われており、タトゥー以外では「叩く」という意味もあるそうです。
(同じ地域の別部族で、文化は似ている、通ずるものがあるので、
サモア語の「tatau」と同じなのもなんとなく理解できますよね:))
デザインはアーチ型や、サークルなどで構成され、マケージャスタイルに似ていますが、
比較すると、黒のラインが細くなり、ライン同士の間隔、
隙間を活かしたデザインが特徴的なトライバルタトゥーです:)
*ポリネシアン マオリ(Maori tattoo)
マオリ族とは、ニュージーランドの先住民であり、ボディペイントでモコと
呼ばれるものが一般的にマオリ族のタトゥーとして知られているものになります。
ポリネシアからマオリ族へと受け継がれてきたものなので、
彼らにとって神聖なものとされているそうです:)
精妙なラインで描かれた渦巻き模様が特徴的で、
当時のマオリの文化では、身分が高い人のほとんどが、顔にタトゥーを入れており、
反対に顔にタトゥーがない人は、身分の位が低いとされていました。
現在は、身分等関係なくファッションとして顔に彫ることもあるそうです。
*カリンガ(Kalinga tattoo)
フィリピン ルソン島の奥山に住む、カリンガ族のトライバルタトゥーは、
通過儀礼としての首狩りの風習と強い結びつきがありました。
そんなカリンガタトゥーは身体に対してシンメトリーのデザインで、
複雑なディテールのラインワークであることが特徴です。
マケージャスタイルとは反対に塗りつぶしがかなり少ない、もはやないデザインです:)
トライバルはタトゥーの歴史の中でも
かなり昔から親しまれてきたデザイン、ジャンルです:)
それぞれの部族によって異なることも、
きちんと意味合いがあること、
ファッションとしても昔から楽しんでいたことなどを見ると、
そんな歴史が今日まで続いていることが凄いなと思いますし、
上記にもあるように、様々な彫り師が手掛けることで、
現代化し、進化していくトライバルもかっこいいなと思います:)
担当者:Natsuki
予約当日の施術:可能
施術時間:30min
痛さレベル(10段階):5