蝶

 

ラインワークの小さい蝶々を3匹施術しました:)

 

蝶々は世界的にもスピリチュアルな意味や象徴と

されています。

 

日本でも古来から蝶は魂が姿を変えたものと言われています。

 

古い日本語では蝶は「ひむし」と呼ばれていました。

「ひ」とは魂や生命力を意味したりします。

又、「霊」と書くこともあるそうです。

その為、古くから日本では「霊(ひ)」が無くなることが、

死を意味していると言われていました。

(恐らく霊と魂の類似言語のニュアンスということかと思います)

 

人の体から抜け出た「ひ」は、天へと昇っていくのに、

蝶の姿になると言われていました。

その為、ひむしは先祖の霊の化身、知人の霊の化身、その場所や人にゆかりのある魂の化身

などとされていました。

そんな蝶を殺すことは昔は御法度でした。

 

さらに、蝶は縁起の良いものとされていたため、

昔から家紋としてよく使われていました。

その中でも有名な家紋が平家の家紋で

平清盛の家紋などは、揚羽蝶が使われているらしいです:)

 

ギリシャ・ローマ神話でも蝶に関する言い伝えがあります。

 

*ギリシャ神話*

とある国の娘「プシュケ」がいました。

この娘は光り輝く美しさで生まれた時から有名で、

成長と共に名前が知れ渡っていきます。

 

それを知った有名な愛と美の女神ヴィーナスが激しく嫉妬し、

悪巧みをしようと計画します。

息子のアモレに

「プシュケを世界一醜い男と恋に落ちさせなさい!」と伝え、

息子のアモレはそれに従うべく、プシュケの元へと向かいます。

(アモレの黄金の矢で射られた者は、アモレが選んだ人と恋に落ち、

鉛の矢で射られた者は恋する心を失ってしまいます)

すると、アモレはプシュケの美しさに見惚れていると、

自分の矢で自分を傷つけてしまいました。

そのせいで、アモレはプシュケに恋してしまいます。

何も知らないプシュケはアモレの宮殿へと運ばれていきます。

そんな2人は夫婦となるのですが、アモレはこのことを

母親であるヴィーナスにバレることを恐れ、

プシュケに自分の正体を話すことはせず、身を隠すために

必ず、夜にしか会いに来ませんでした。

それに加えて、プシュケには自分の顔を絶対に見てはならないと

厳しく言ってありました。

 

プシュケはそのことを姉たちに相談すると、

プシュケの美貌と今の宮殿での良い暮らしに嫉妬した姉らは

「野獣なのかもしれない!夜中に寝ているところを確かめてみたら」と

そそのかします。

純粋なプシュケは姉たちの言う通りに確認をしようとします。

すると、アモレのあまりに美しく神々しい姿に驚き、

ランプのオイルをアモレに垂らし、火傷させてしまいます。

このことで目を覚ましたアモレは、

自分を信じず疑うプシュケに失望し飛び立ってしまいました。

(「愛は疑いとはいられない…」と言い残します)

 

プシュケはとても後悔し、自分の元を去ってしまった

アモレを追って旅に出かけます。

 

最初に大地の豊穣の女神、セレスの神殿を訪れました。

そこで仕事をし(落ちている穀物を拾い仕分ける作業)

それを終えた時、セレスはアドバイスとして

「アモレを探したいのであれば、母ヴィーナスの元へ行くのが早い」と伝えます。

 

その後プシュケはヴィーナスの元へと行きます。

そうすると、ヴィーナスは息子に会いたいのであれば、

私の命令全て実行し、できたら会わせるとのことでした。

その内容は

・セレスの元でやった仕事内容をもっと厳しくしたもの

・凶暴な黄金の羊の毛皮取り

・冥府の女王プロセルピナの元へ行き、美を分けてもらってくること

この三つでした。

それぞれかなりの難題で人間であるプシュケはどうしたものかと

悩むのですが、たくさんの蟻が手伝ってくれたり、

川の神が助言をくれたり、

天から道を教えてもらい導いてもらったり、

なんやかんやと全て無事に達成させられるかと思いきや、

プロセピナからヴィーナス宛の美が入っている箱を

開けてはならないと言われているにも関わらず、

水面にふと映った自分を見たプシュケは

今の自分のままだとアモレに嫌われてしまうかもと開けてしまいます:(

しかし、その箱に入っていたのは「永遠の眠り」が入っていました。

 

開けてしまったプシュケは永遠の眠りについてしまいます。

傷の癒えたアモレはプシュケが倒れているのを見つけ、

その目から「永遠の眠り」を取り去り、箱に戻します。

そして、アモレのキスでプシュケは目覚めました:)

 

その後、そのプシュケの一途なひたむきな姿に心打たれ、

自分たちの結婚を認めてもらえるようにゼウスにお願いします。

ゼウスはそれを認め、神々の酒ネクタルをプシュケに飲ませました。

これにより、プシュケは女神となり、背中には蝶の羽が生えます。

女神になったことにより、ヴィーナスもそれを認めざるを得ませんでした。

 

後日、2人の間にはヴォルプタス(喜び)という子が生まれました。

 

このことからギ古代ギリシャ語の“プシュケ“

「心・魂・蝶」を意味するそうです:)

 

このように昔から蝶々は親しまれています:)

 

 

*ちなみにアモレは別名クピトで、英語ではキューピット(愛の神)

ギリシャではエロースとも言い、

英語ではヴィーナス、ギリシャではアフロディーテと呼び、

プシュケは英語で心を意味するサイコという言葉の由来にもなっています:)

 

 

 

ーーーおまけーーー

パピヨンとはフランス語で蝶のことを言うそうで、

耳が蝶の羽に似ていることから付けられたそうです:)

 

 

 

担当者:彫師  Natsuki

予約当日の施術:可能

施術時間:10min

痛さレベル(10段階):2

 

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